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人生は曲がりますっぐだァ! - 四季を歩く 壱の巻 -
日本には四季がある。人生にも四季があるのを知っている? あるんだよ、ちゃんとね。
しかも、僕たちは人生を三代生きることができる。すばらしいじゃないか。
つまりこういうこと。
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誕生 第一の節目 第二の節目
第一代目の人生 第二代目の人生 第三代目の人生
春 夏 秋
第一代目の人生
社会人としてジリツするには大きな節目がある。
生まれてから社会人になるまでの人生は、両親をはじめ自分の周囲にいる人たちに囲まれて見守られ世話を受けながらおくる人生だ。言ってみれば、「脛かじり人生」だね。そこから、まるで鳥たちが巣立ちするように、野生の動物たちが親から離れてひとり立ちしていくように、人もまた、「ジリツする人生」という未知の世界に踏み出す。
この時期は、人として新たなものへ目を向けることに熱心な時期だな。大地から新たな芽が伸びてくるように、養分を吸収し善悪を知り、規律を学び、感情が激しく揺れ動き、人間関係に悩み始める、まさに春の息吹に満ちて花が咲き始めた人生である。乳幼児期から青年期前半にかけてのわくわくする歩みである。人として最も大切にしたい時期だ。
そして、新たな「ジリツ」世界への不安と期待の混沌とした境界に立つのである。学び舎から社会への新たな道を作り始めるんだな。これが第一代目の人生。
第二代目の人生
「ジリツの人生」だ。「ジリツ」には二つある。自立と自律である。自立は経済的にも精神的にも親離れして独り立ちすること。自律とは自分を律することであり、社会のルールを守りながら生活すること。
職業に就いてビジネスの世界で生きる人生を創っていく時期だ。青年期から始まるこの歩みは、新たな世界での人間的な力を発揮しながら生きる歩みだ。人の中で人に学びながら自己の責任において結果を出す世界だ。甘くはないぞ、一人前の人としての力を発揮する時期なのだから。
特に仕事と人生はこの時期、切り離しては語ることはできない状態にある。この時期は40年以上続く。仕事での失敗も成功もある。プライベートな面での苦労や喜びも多い。夫婦げんかが翌日の仕事に響く、なんて話もこの時期によく出てくる話だ。公私ともに人生で一番輝いている時期である。眩しい光に包まれて、光と影の入り混じる時代の人生。まさに夏のいきいきとした時期のイメージである。この時期が一番社会的に活躍できる。にもかかわらず、失職する人も多い。そこで立ち直るか立ち直れないか、そこに第三代目の人生を左右する要因が潜んでいる。
これが第二代目の人生だ。
続く・・・